去る6日に、中国の胡錦濤主席が来日してわが国の福田康夫首相と会談し、「戦略的互恵関係」を強化することで一致したという。
「戦略的互恵関係」とは何か、漠然と解るような気がしないでもないが、具体的にはどんなことを言っているのか、よく解らない。
これは2006年10月8日に安倍元首相が北京で胡錦濤主席と会談したときに、使われていた言葉で、「戦略的互恵関係」を構築することで一致したということである。
政治家はどういうわけか、国民一般に理解しがたい言葉を使いたがるものであるらしい。
では、今回の両国首脳の会談で、何が合意されたのか。
東シナ海でのガス田掘削問題も、中国産冷凍ギョーザ中毒事件の問題も、チベット問題も、私たちが関心を寄せる分野での具体的進展は何も見られなかった。そういう意味では、期待はずれの会談だったと言わなければならない。
どうでもよいパンダの話だけは、具体化し、雄雌2頭を借り受けることになった。
何とその借り賃が年間1億円というから、開いた口が塞がらない。誰がその費用を負担するのか、国か、上野動物園か。国で集めた税金を借り賃に充てることは止めてほしい。
「日中友好のシンボルに借り受けたい」と、日本政府が要請したと言う。パンダを日中友好のシンボルと考える政府首脳の程度が分かろうと言うものである。
今回来日した胡錦濤主席に、日本は軽く、いや、したたかにあしらわれたような気がしてならないのは、私だけであろうか。
彼は北京五輪への日本の協力と支持を取り付けて帰国する。それが彼の望んでいる「戦略的互恵関係」なのであろうか?